「麵処 花田」を食してみて

私はラーメンが好きだ。特につけ麺が好きだ。

「つけ麺はラーメンじゃない」そんな声は聞こえない。

 

ラーメン激戦区である池袋にて自分に合った至極の一品を見つけるのは大変だ。幾年も研究を重ねて生み出された品にはまごうことなく店の魂が込められている。

 

ああ、何年もこの町に通っていながら、なんでこの分野を未開拓のままにしたのだろうか。限られた時間の中で人はようやく時の大切さに気付いていく。

 

という訳で、時間的制約がある中、今回選んだ店舗は「麺処 花田」さん。

なんとなく味噌ラーメンが食べたかったのと、前々からものすごい行列を目にしていたので貴方に決めました。

 

時刻は午前11時。池袋東口に人はまばらだ。迷うことなくサンシャイン通り、その脇の小道めがけて進んでいく。

小道に入ると昼食時間に合わせて幾つの店がすでに営業を開始している。

他店の看板やメニューに目移りしそうになるが今日目指すのはラーメン。気持ちを切り替えて進んでいくと人の列が見えてきた。

「結構並んでいるなあ」と顔を上げた先はご近所の「鬼金棒」さん。

その昔、貴方の店で鬼、シビMAXを注文して胃袋に亀裂が走るような衝撃を覚えたことは忘れない。もはや味覚という神経は機能していなかったのでしっかりとした店の味が分からないままだったが、ここもいつか再来したいと思う。

 

ゴールにはその後すぐに到着、いやスタート地点と言った方が良いだろうか。

店の外まで伸びた行列、飢えた胃袋を満たしたい人の思念がうごめいている。

 

30分ほど列に並び入店。ここは入店前に入口近くの券売機で注文して列に並ぶ方式のようだ。

今回、私が注文したのは「辛味噌チャーシューつけ麺」。ニンニク普通、野菜少な目でお願いした。

個人的に野菜とコーン、それからワカメは味が薄くなるのであまり入れてほしくない。

 

しかし、ここで野菜を少な目にしたことを後悔する。

 

並んでいるときに注文してたからか、席について間もなくしてラーメンとご対面。

麺、付けダレ、具材はチャーシューと半熟卵、少量のもやし、キャベツとシンプルな印象。麺は冷や盛りで出されている。

 

先ずは麺を持ち上げてみる。しっかりコシのある麺でまるでうどんを錯覚させる。そんなに太くないけど。

タレにつけると一気に濃厚なタレたちが絡みついてくる、これはがっつりつけすぎるとすぐなくなりそうだ。

 

そして口に入れた瞬間、豚骨味噌ダレの旨味が爆発し、麺の弾力が歯を押し返す。

ずっと噛んでいたくなるような麺だった。

そして後に残る濃厚な味噌のしょっぱさ。

 

「うーん。大分塩辛いなこれ」

「ちょっと待って、なんでこんなにしょっぱいの?」

味噌の味だけではなく、たしかに他の旨味を感じる。

が、にしてもしょっぱい。しょっぱすぎる。

2口目以降はタレを少な目につけて口に運んでみた。麺のみずみずしさと相まって今度は丁度良く感じられる。時折、タレに沈殿しているチャーシューなどをで食べつつ、麺をそのまますすっても美味しい。

 

この食べ方ならいける、

と思い食べ進めようとするも、やはりどうしても旨いというより「しょっぱい」という感じが勝る。。。

ああ、このための野菜なのだろうか。。。野菜少な目は失敗だったかもしれない。。。

 

それでも結局完食した頃には不思議とほとんどタレは残っていなかった。

これが花田ラーメンが人気と言われる所以なのだろうか。

 

今度はふつうの味噌ラーメンを味わってみたいと思いました。

 

おわり

 

うーん。レビューて難しいなあ。回りくどくなってしまう。